LEARNE and the Library of Misty Britain

本プロジェクトは、英語学習における「認知文法(ネイティブスピーカーの感覚)」をUnreal Engine 5によるハイエンドな3Dジオラマで可視化する、大人のための教養エンターテインメント。 YouTubeでの講義動画配信を起点とし、将来的なゲーム化・VR体験・グッズ展開までを見据えたメディアミックスIPとして設計・開発しています。
プロジェクトの核心は、英語学習という抽象的な体験を、物理的な手触りを持つ「空間体験」へと翻訳することにあります。「世界は、レンズ越しに透き通る」というコンセプトのもと、以下の4つの軸でビジュアル開発とIP構築を行いました。
1. Atmospheric Storytelling (空気感の演出)
舞台となる「霧の英国図書館」を表現するため、UE5のVolumetric FogとLumen(動的グローバルイルミネーション)を最大限に活用します。 単に暗いだけでなく、湿度を感じさせる青白い霧と、それを温かく照らす真鍮のランプのコントラストにより、視聴者を「深い思索の空間」へと没入させるライティング設計を行います。また、CineCameraActorによる被写界深度(Tilt-shift効果)を適切に制御することで、世界全体を「記憶の中のミニチュア」として印象付け、客観的な視点(神の視点)を演出します。
2. Architectural Authenticity (建築様式の再現)
背景美術においては、『Rice's Architectural Primer』等の資料に基づき、19世紀〜20世紀初頭の英国建築(ジョージアン様式、エドワーディアン様式、アール・デコ等)を忠実にモデリング。 ドールハウスのような「愛らしいデフォルメ」を加えつつも、レンガのFlemish Bond(フランドル積み)や窓枠のMullion(方立)といった細部をSubstance 3D Painterで緻密にテクスチャリングすることで、大人の鑑賞に堪えうるクオリティを担保します。
3. Hybrid Logic System (視覚と論理の融合)
「前置詞」や「時制」といった不可視のルールを3D空間上の物理ギミックとして再構築しつつ、母国語(日本語)によるきめ細かな論理解説を実装します。 例えば、前置詞の「in」を透明なガラスの箱(Container)としてシェーダーで可視化して「直感(クオリア)」を与えると同時に、ナレーションで「なぜそれが箱なのか」という定義を深く掘り下げて言語化します。ビジュアルでイメージを掴ませ、言葉で論理的に腹落ちさせる。この両輪のアプローチにより、大人の知的好奇心を満たす「痒い所に手が届く」学習体験をデザインしています。
4. IP Scalability & Media Mix (IPとしての拡張性)
本作は単発の映像作品ではなく、長期間運用されるIP(知的財産)として設計されています。 YouTube動画用の高解像度レンダリングだけでなく、将来的なインタラクティブ・コンテンツ(ゲーム、VRアプリ)への転用を前提に、アセットはモジュラー構造で制作。マテリアル管理やLOD(Level of Detail)の設定においても、リアルタイムレンダリングのパフォーマンスと映像美を両立させるテクニカルな最適化を行っています。キャラクターや世界観の設定も含め、多角的なメディア展開に耐えうる堅牢なワールドビルディングを実践しています。
3D環境アーティストとしての空間構築力、テクニカルアーティストとしての実装力、そしてIP全体を統括するディレクターとしての視点を融合させ、「学び」を「エンターテインメント」へと昇華させた挑戦的な作品です。
(本プロジェクトは現在鋭意制作進行中です)

Lit

Detailed Lighting + Wireframe

Lit

Detailed Lighting

Texture set

UV set

24,898 tris (12,577 faces)