【2022年8月】YouTubeゲーム配信に必要な機材・設定まとめ【M1 Mac】

TEXT/PHOTO/EDIT BY

YUKI AIHARA

 

アイハラ ユーキ = 文 / 写真 / 編集

こんにちは、アイハラ ユーキ(yuki_aihara246)です。

コロナ禍の到来で、家で過ごす時間が圧倒的に増えた現代。YouTubeやNetflixをはじめとしたコンテンツを「消費」するだけでなく、自ら「制作」し配信する人(=クリエイター)の数も増えています。

かくいう僕も、2022年8月からYouTube上で「ゲーム配信」を行うべく、機材や環境のセッティングをせっせと進めてきました。日本語・英語の解説記事や動画を漁りながら一つ一つ機材を買い揃えるのも骨が折れましたし、互換性の点で失敗してしまった買い物もありました。

本記事では、これからYouTube等でゲーム配信を初める人に向けて、なるべく失敗せず最短距離で環境を構築できるよう、情報をシェアしていこうと思います。

前提:僕の環境と設定について

一口に「ゲーム配信者」と言っても、人それぞれ使用している機材(ゲーム機、PC)や環境が大きく異なる場合があります。ここでは、まず大前提として僕自身のセッティングについて触れようと思います。下図をご覧ください。

僕がゲーム配信をするために構築したシステムを、分かりやすく図解化したものです。以下、一つ一つ解説していきます。

M1 MacBook Air (2020)

まず、僕が使用しているメインPCは、Apple MacBook Air 13インチです。

  • CPU:Apple Silicon (M1チップ)
  • OS:macOS Monterey(2022年7月時点)
  • SSD:256GB
  • RAM:16GB

ですので、Windowsをお使いの方、あるいはIntel製CPU搭載のMacをお使いの方のお役には立てないかもしれません。あくまでもM1搭載Macユーザーに向けての記事となりますのでご注意を。

ニンテンドーSwitch(初期型)

次に、配信を行う予定のゲーム機はNintendo Switchです。有機ELモデルではなく従来の液晶モデルで、バッテリー駆動時間が改良される以前の初期モデルとなります。

余談ですが、テレビや外部モニターへ出力する際の解像度やフレームレートは初期型から進化していないので(最大1080p/60p)、携帯モードやテーブルモードで遊ぶ方「以外」は敢えて初期型Switchを狙うのがオススメです。

Marantz MPM-2000U

次に、自分の声を収録するためのマイクは、Marantz(マランツ)製のMPM-2000Uというモデルを使用。USBケーブル1本でPCと接続ができ(オーディオインターフェイスという機材が必要ない)、コンデンサータイプで音質も良いため初心者には最適な選択肢かと思います。

最近、半導体不足の影響なのか、オーディオインターフェイスが暴騰しています、、。YAMAHA ウェブキャスティングミキサー AG03という機材が定番で、以前は15,000円くらいで購入できたのですが、現在は倍近い価格となっています(新型が発売され、旧型がディスコンになったことも関係ありそうですが)

そういった意味でも、USB接続のコンデンサーマイクの優位性が高まっている気がします。

SONY WH-1000M5

自分の声やゲームの音声をモニタリングするためのヘッドフォンとして、日頃から愛用しているSONY WH-1000M5を代用。Bluetooth接続では遅延が発生する恐れがあるので、付属の有線ケーブルを接続し使用しています。

さすがにSONYのフラッグシップモデルだけあって音質は抜群に良いですね。

Canon EOS 5D Mark II / 50mm F1.8 STM

顔出しでゲーム配信をする場合には、当然カメラも必要になります。僕の場合は、ブログ用ブツ撮りカメラとして保有しているCanon 5D Mark IIという一眼レフカメラを転用。レンズは「撒き餌レンズ」こと、単焦点50mm/f1.8 STMをつけています。

Canonから出ているEOS Webcam Utilityというフリーソフトをインストールすれば、一眼レフカメラを「Webカメラ」としてPCに認識させることができ、OBSやZOOMといったアプリ上で格段に綺麗な映像を出力することができます。

ちなみに、上記5D Mark IIは、Canonの公式サイトによればEOS Webcam Utilityのサポート対象外のモデルになりますが、実際には問題なく使えましたので、5DM2ユーザーの方は諦めずに試してみてください。

「30分制限」の問題

一点課題を挙げるとすれば、キヤノンをはじめとするメーカーから出ている一眼レフカメラは、あくまで「静止画」の撮影を前提としていて、「動画」の撮影は30分未満までしかできない場合がほとんどです。これは、

  • 写真機と動画機で「関税」が変わってくる(ビデオカメラ扱いになるとEU圏に輸出する際の関税が高くなる)こと
  • カメラ側の放熱処理の問題(厳しい条件下で大型センサーと画像処理エンジンを連続で動かすと熱暴走の恐れが出てくる)

が理由のようです。

ゲーム配信では基本的に長時間撮影し続けることになるので、30分ごとに一度、映像が切れてしまうのは避けたいところですけどね、、。

Elgato HD60 S+

Nintendo SwitchやPlaystationといったゲームのプレイ画面をPCに入力するためには「キャプチャーボード」という中継機が必要になります(この辺りから初心者の方にはややこしくなると思われます)。各メーカーから様々なスペックのキャプチャーボードが販売されているので、どれを選べば良いのかわからなくなることでしょう。

M1に対応しているかどうか

選び方は人それぞれですが、僕のようにApple Silicon(M1チップ)搭載のMacを使用している方は、キャプチャーボードがM1に対応しているかしっかり確認してください。

というのも、僕自身、Elgato(エルガト)というメーカーから出ていた「HD60」という旧型のキャプチャーボードをメルカリで中古購入したのですが、商品が手元に届いてから「M1非対応」と知り落胆した経験があります。

現状、Elgatoの製品の中で

  • M1 Macに対応していて
  • 1080p/60でキャプチャーできて
  • 最も安価

なのは、僕が新たに購入した「HD60 S+(plus)」というモデルですので、キャプチャーボード選びの参考になれば幸いです。

「パススルー機能」の搭載は必須

また、少し込み入った話をすると、前述の「HD60S+」をはじめとする、比較的高価格帯のキャプチャーボードには「パススルー」機能というものが搭載されていたりします。

上の図をもう一度見てみると、ゲーム機から出力される映像はHDMIケーブルを通ってキャプチャーボード、PCへと送られます。加えて、HDMIケーブルがもう一本、外部モニターへ伸びているのが分かると思います。これが「パススルー」で、PCを経由せずそのまま外部モニターに映像出力できるんです。

この最大のメリットは、パススルー機能で出力される映像(ゲームのプレイ画面)には遅延が発生しないこと。

試しに、パススルーを使わずに、ゲーム機→PCへと転送した映像を見ながらプレイしたところ、1〜2秒程度の遅延が見られました。

スマブラやスプラトゥーン、その他FPSゲームでは一瞬の遅延も命取りになるので、PC画面ではなく外部モニターを見ながらゲームプレイがしたい。そのためにもパススルー機能の有無も必ずチェックしてください。

Cocoparモバイルモニター 15.6インチ

僕はCocoparという中華ブランドの15.6インチモバイルモニターを使用しています。持ち運びも簡単ですし、フルHD(1080p)の綺麗な映像でゲームを遊べるので重宝しています。もちろん、パススルー先として、据え置きの大型ディスプレイやテレビを使用することも可能です。

Satechi USBハブ

僕が使用するM1 MacBook Airには、本体左側にUSB-Cポートが2つ、右側に3.5mmイヤフォンジャックが1つあるのみで、ゲーム配信をする上ではまったく足りません。そこで、USB-Cポートを1つ消費する代わりに拡張性を高められる「ハブ」というアイテムが必要になります。

僕の環境では、このUSBハブに

  • Elgato HD60 S+ キャプチャーボード
  • Canon 5D Mark II 一眼レフ
  • Marantz MPM-2000U コンデンサーマイク

を接続しています。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。この記事ではYouTubeでゲーム配信をするために僕が構築した環境を図解し、それぞれ詳述しました。

なかなかニッチでマニアックな内容ですが、参考にしていただければ幸いです。

   

YUKI AIHARA

Illustrator / Motion Designer

   

1990年生まれの32歳。国家公務員、上場企業経理を経てイラストレーターとして独立。現在は地元札幌市を拠点に、主にグラフィックデザイン制作やモーションデザイン制作をおこなう。「デザインの力」で物事をわかりやすく伝えることが使命。