国家公務員を辞めたい、転職したいと思っているあなたへ伝えたいこと

こんにちは、元国家公務員(税関職員)の相原 ユーキです。
一般的には「安定している」というイメージが根強い国家公務員という職業。しかし、その内情はかならずしも良いことばかりではありません。
種々の理由から、

「国家公務員を辞めたい…」
「転職したいけど、不安だ」

と考えている人も結構いらっしゃると思います。
僕自身、2016年に新卒で入社した財務省(東京税関)を、わずか10ヶ月で退職しました。
その体験から申し上げたいのは、国家公務員を辞めて民間企業に転職することは全然可能だということ。
  
この記事では、

  1. 安定しているはずの公務員を辞める人がいる理由
  2. 僕が国家公務員を辞めた理由
  3. 民間への転職のメリットとデメリット
  4. 転職活動を成功させるためのコツ

についてお話ししていきます。それではまいりましょう。
 

安定した職業である国家公務員を「辞めたい」と感じる2つの理由


以下、「国家公務員」を辞めたいと感じている職員がしばしば考えていることを2つ挙げてみます。

1公務員は仕事がキツイ、激務?

   

国家公務員といえども、省庁や配属先機関によって千差万別です

一口に「国家公務員」と言っても、省庁によって業務や文化が異なりますし、中央省庁勤務なのか出先機関勤務なのかによっても就労環境は大きく異なってきます。
こと中央省庁勤務の場合、国会開催中には想像を絶する激務をこなさなければならないことが有名ですね。通称「国会対応」と呼ばれる業務で、政治家の答弁内容にテコ入れをしたり裏を取ったり。早朝から働いて、結局翌朝の4時ごろ退勤する、なんてこともあるようです。
あまりの激務に耐えかねて、身体や精神に不調をきたして辞めてしまう職員も毎年一定数はいます。この辺りは民間企業でも同じでしょうが。

ちなみに財務省税関(成田空港)は ……

僕は財務省の出先機関である税関に勤めていました。配属は成田空港の旅具通関という部署で、国際線の到着ロビーの直前で検査・徴税業務に従事していました。

元税関職員が語る、成田空港(旅具部門)での仕事と一日の過ごし方

2018.03.03
空港勤務の税関職員は、いわゆる「9時-5時」のワークスタイルではなく、基本的に当直勤務です。12日サイクルで1周するシフトを、班ごとに回します。例えば、当直日には朝の11時ごろに出勤し、夜に仮眠を取り、翌日の昼前まで働きます。
このライフサイクルは慣れれば全然問題ないのですが、一つ問題が。金の密輸や不正薬物の持ち込み等の「事件」が発生した場合には、当直担当班が徹夜で対応に追われることになります。
事後処理が長引いてしまい、2日目の夜中まで帰れない(36時間勤務)みたいなこともたまにあります。民間企業でもここまでハードなケースはあまりないと思うので、ある意味ブラックかもしれません。
 

2公務員へのクレーム、風当たりが強い

   

世間の人々やメディアからの厳しい目に晒されている公務員

公務員の給与の原資が「税金」だからなのか、公務員への風当たりというか、世間の目は一層厳しくなっているように感じます。公務員が起こした不祥事はことさらにバッシングされ、理不尽な思いをすることもあるというのが正直なところ。
国民に奉仕し、国益に貢献することが国家公務員の職務なので、致し方ないんですけどね。なかなかフェアな目線では評価をしてくれないということです。

僕も「税金でメシを食っているくせに」と言われたことがあります

かくいう僕も、税関職員として働いているときに何度か旅客から罵倒されたことがあります。「税金でメシを食っているくせに」とか「公僕が」とか ……(税関職員は常に厳しくある必要があり、憎まれ役なのです)。
僕はこの手のイチャモンはあまり気にしない方なので問題ありませんが、気の弱い女性職員の中には検査場に出られなくなってしまった方もいます。「公務員って楽なんでしょ」というイメージもあると思いますが、大変な面だってあるんですよね。
ここまでは、公務員が「仕事を辞めたい」と考える一般的な理由を挙げました。以下は、僕が退職を決心するに至った個人的な理由となります。
[box class=”box26″ title=”まとめ”]

  • 公務員は、予想以上に激務である
  • しかも、世間の目は冷たく厳しい
[/box]  
次のページ僕が国家公務員(税関)を辞めたいと考えた2つの理由